育児休暇が明けたら退職したい!と考えてる女性、いらっしゃると思います。
- 仕事と家庭の両立に自信がないから辞めたい
- 育休中にやりたいことが見つかった
などなど。
理由はさまざまだと思います。
が、ちょっと気になるのが育休明けすぐに辞めても大丈夫なのか?という点。
「育児休業給付金を返還しなくてはいけない?」
「再就職先見つかるまで、失業手当もらえるの?」など。
結論は、どちらも大丈夫。
給付金の返還義務はないですし、失業手当はもらえるので安心して。
とはいえ、やはり働くママの転職にはリスクも。
個人的には、一度復職するのがおすすめです。
また、一度も会社に復帰せず、育休明けたら有給休暇を消化してそのまま退職したい…というケース、会社側とのトラブルも多いようですので気を付けて。
育休明け5か月で退職した体験談
わたしの場合、二人目の育休から復帰して5か月で会社を退職しました。
退職の理由はこちら。
- 上の子の小一の壁問題
- 復帰後、異動になったこと
まずは、上の子の小一の壁について。
実は、下の子の保育園入園のタイミングと、上の子の小学校入学のタイミングが同じだったんです。
下の子は、比較的スムーズに保育園に慣れることができたのですが、上の子がどうしても学童に馴染めず…。
上の子の小学校では、学童は学校の敷地内。
そのため、わたしは特別心配してなかったんですが、上の子は学童に全く馴染むことができず。
自治体が運営する学童のため、親が仕事しれいれば、ほぼ無条件に学童に入ることができたんです。
そのため、学童のお部屋は子供たちでパンパン。
「静かにして~!」の職員の声も届かないほど、毎日カオス…。
そんな環境が耐えられず…。
近くに民間の学童も無く、わが家も他に選択肢がなかったんです。
そんな中でも、なんとか学童に慣れて欲しくて、学童の責任者の方と面談して頂きながら試行錯誤。
でもそんな対策もむなしく、とうとう上の子が「お腹痛い、学校行きたくない…」と。
さすがに焦りました…!
「今日は学童行かなくていいから」と言ったところ、「お腹治った!学校行く!」と言ってくれたんです。
学童が、上の子にとってものすごいストレスになっていたんです。
学童はともかく、学校には楽しく通って欲しいな…と思っていたので、夫婦で話し合って、やはりわたしが退職するしかない!という結論に至りました。
その上、わたし自身も育休から復帰した途端、異動になってしまったんです。
原則、育休明けは元の部署に復帰すること、が会社規定なんですが、人手が足りず、やむを得ず異動になってしまったんです。
ですがこの異動先の勤務地が遠くて苦労したんです。
時短で働いているのに、毎日走って帰らないとお迎えに間に合わない!というヒドイ状況でした。
しかも、何度も上司に掛け合っているのに、一向に改善されず。
わたしも帰宅時間のシミュレーションが甘かったな…と反省しましたが、学童と保育園の二カ所へお迎えに行くのは初めての経験。
想像以上に大変でした。
育休明けの退職いつ言う?まずは試行錯誤して
わたしの場合、時期としては復帰後5か月で退職したいという相談をし、有給消化した上で正式には6か月で退職しました。
なんとか仕事を続けるために、学童やら異動の申し出やら、出来ることは全てやった上での退職願いだったため、辞めるまではとてもスムーズでした。
実は仕事も、時短の正社員ということで、雑用を押し付けられ、いいようにしか使われてなかったんです。
自分でも、時短のワーママなんて迷惑なだけなんだろうな…と感じてました。
上司は「忙しい」を理由に、業務説明もメンバーへの紹介も一切なし。
辞めた今でも、あの部署はいったい何の業務がメインで、なぜあんなに忙しそうだったのか、謎のままです。(笑)
ちょっと話は逸れてしまいましたが、辞める・辞めないの決断をするにも、いろいろと材料があったほうがスムーズです。
自分自身も、納得してスッキリ退職することができました。
上の子もあれ以来お腹が痛くなることも無く、毎日楽しく学校に通えるようになったことが何よりです!
育休明けの転職はココに注意!
育休明け、どうしても今の職場では育児との両立が難しい。
そう思うと、転職活動をするママもいますよね。
ですが、育休明けの転職は思わぬ落とし穴もありますので、気を付けてくださいね。
時短勤務、有給がすぐに使えない
育休からもとの職場に復帰すると、当たり前のように利用できる時短や有給休暇。
ですが、時短勤務は入社1年未満の社員はNGの企業が多いんです。
さらに、有給や子の看護休暇も、勤続6か月未満の社員には付与されない企業がほとんど。
小さい子供がいると、急な熱やケガなどで休まざるを得ない状況もありますよね。
どうしても転職する場合は、夫の協力や、病児保育の利用も必要ですね。
保育園内定に影響アリ
保育園の決定には「元の職場へ復職すること」が条件になってる場合がほとんど。
そのため、復職せずに転職してしまった場合、自治体によっては保育園の内定が取消になる可能性もあります。
もちろん、融通が利く自治体もありますが、保活激戦区では難しい場合も。
心配な場合は、一度自治体の保育サービス課へ、匿名でもいいので電話で問い合わせてみて。
新しい仕事と家庭の両立はハード
転職活動がうまくいき、晴れて新しい職場が見つかったとしても、新しい会社に慣れるまでは誰でも時間がかかってしまいます。
その上、仕事と家庭も両立しなければいけない…となると、ますます負担は大きいですよね。
慎重に検討してみて。
要チェック!退職する前にお金と制度の話
育児休業給付金は返還するの!?
復職せずに会社を辞めてしまった場合、「育休中の給付金を返還しなければいけない!」と上司に言われてしまった…と悩む方、いらっしゃるんです。
ですが、返還する必要はないので安心して。
育休中に、
- 保育園に入園できなかった
- 夫が転勤になってしまった
- 産後うつになり治療が必要
など、やむを得ない事情で元の職場へ復帰することができない方もいらっしゃるんです。
ただし、育児休業に入る前から退職を予定していた場合、育児休業給付金の対象にはなりません。
※厚生労働省の「Q&A~育児休業給付~」参照
失業手当はもらえるの?
仕事を退職して次の仕事が決まるまでに気になるのが、失業給付ですね。
雇用保険の算定対象期間は、原則として離職の日以前の2年間です。
病気やケガ(出産や育児を含む)などで引き続き30日以上賃金の支払いを受けることができなかった期間がある場合はその日数分、算定対象期間を最大4年まで延長できる緩和措置があります。
つまり、育休から復帰して1年以内の退職で、長い産休育休を取得していた人でも、失業保険の受給対象になります。
※厚生労働省の「受給要件の緩和が認められる理由」参照
実はわたしも、ハローワークに通って、失業手当を頂きました。
育休明けたら一度復帰するのがおすすめ
そもそも、育児休暇は「会社に復帰することが前提」のお休みなんです。
ただ、やむを得ない事情により、仕事を辞めなければいけない状況の方はいらっしゃいますね。
そのため、法律的には育休明けに復帰できなくても、何の問題も無いんです。
ですが、復帰できる状況なのに、辞めてしまう…というのは、どうかな?と思います。
保育園内定に影響するかもしれないですし、転職のリスクを考えると、やはり一度元の職場へ復職するのがおすすめ。
辞める結論に至るにせよ、いろいろと試行錯誤した結果、やっぱりムリなので辞めます、と申し出たほうが退職もスムーズです。
まとめ
赤ちゃんが生まれると、ライフスタイルが激変しますね。
仕事してない今の状況でも大変なのに、保育園に預けて仕事するなんて、大変そう…と、復職前から心配になる気持ちはすごーくよくわかります。
わたしもそうでした。
でも、やってみなきゃ分からない、がホントのところ。
もしかしたら、想像以上に仕事が楽しい!と感じるかもしれませんし、子供も保育園が大好きになるかもしれません。
アレコレ悩みすぎるより、やってみたほうがいい場合もありますよ。
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