育児休暇が終了すると、いよいよ仕事と家庭の両立での生活がスタートしますね。
本当にやっていけるのか?不安に思うママも多いと思います。
わたしも二度、育休明けでの仕事復帰を経験しました。
時短勤務って、どんな感じ?
育休中に、復帰に向けてどんなことを準備したらいいの?など、解説していきます。
お得な制度もご紹介しますので、ぜひ、フル活用してみて!
育休明けの仕事で、わたしが失敗したな・・・と感じた体験談もお話します・・・!
☆Pick Up☆
▼ワーママはしんどい…仕事・家事・育児の悩み解決策▼
働くママの悩み7選!ワーママはしんどいけど楽しい部分もある!
育休明けが不安…事前準備で少しでも解消!
育休が明け、職場へ復帰する場合、育児と仕事、さらに家事をこなしていけるのか、すごく不安ですよね。
正直、やってみないとわからない!という部分もあります。
ですが、育休明けの仕事に関する不安を少しでも和らげるために、やっぱり復職に向けた事前準備は必須!
- 仕事のこと
- 家庭のこと
- 育休明けに知っておきたい制度のこと
最低限、この3つは復職前に確認しておいてくださいね。
育休復帰後の働き方を選択
時短勤務
育休明けのママが活用できる制度として、「時短勤務」がある会社は多いですよね。
時短勤務をすることで、延長保育を利用せずに済みますよね!
生活リズムも育休中に近い感じで過ごせるため、子供への負担も少なくて済みますね。
在宅勤務
在宅勤務OKの職場も増えていますね。
在宅勤務ができれば、通勤にかかる時間がまるっと削減できるのはメリット。
通勤時間を家事や育児にあてることで、生活に余裕ができますね。
他にも、自宅と保育園が近い場合は、在宅でフルタイムで仕事をしても、保育園の送迎に間に合いますね。
育休復帰前に会社と確認したいこと
職場へ復帰する前に、会社の上司と面談がある場合が多いですね。
わたしも二度の復職を経験したことがあるのですが、慣らし保育の期間に一度会社へ顔を出して面談しました。
面談前に、自身でも働き方について考えをまとめておくと、話し合いがスムーズです。
復職後の働き方
まずは、時短や在宅勤務の制度をご自身で確認しておいてくださいね。
その上で、どんな働き方を希望するのか?考えをまとめておいて。
たとえば、時短で6時間勤務を希望する場合。
まずは、朝をシミュレーション。
- 通勤時間は?
- 送迎にかかる時間は?
- 何時に家を出なきゃいけない?
- 子供が起きる時間は?
- 自分が起きる時間は?
・・・と、逆算して、出社可能な時間を出します。
同じく帰りも、
- 何時までにお迎えに行かなきゃいけない?
- 職場は何時に出る?
- もし延長保育になったらどうなる?
- 子供が寝る時間は?
- 何時までに夕飯とお風呂を済ませる?
ちなみに、車通勤の方は道路が混んでいた場合、電車やバスを利用する方は遅延した場合も想定してくださいね。
わたしは、ここの想定が甘くて、「帰りの電車が5分でも遅れたら猛ダッシュしなきゃいけない!」という生活を送っていたことがあります・・・。
また、朝も「電車遅延」とはいえ、毎日毎日「5分遅れます」だと印象が悪くなっちゃいますよね。
「あの路線は遅延しやすい」というのがわかっているなら、どうしてもっと早く家を出ないのか?とまわりに思われてしまいます。
(実際、わたしの職場でほぼ毎日遅延で遅刻してくる子は、そんな印象でした。)
もちろん、会社での面談で、プライベートなことまでは言わなくてOKですが、「保育園が〇時までで、通勤に〇時間かかるので、〇時~〇時の時短勤務を希望します。」という感じで伝えられたらいいと思います。
業務内容
復職後は、基本的には元に部署に戻るのがルール、という会社もあります。
ですが、組織変更や会社都合で異動になる場合も珍しくありません。
運よく元の部署に戻ることができても、以前ほど責任ある仕事はまわってこなくなったり・・・。
実はわたしは、二度の復職では二回とも、部署異動になっています。
特に、二度目は現場配属になってしまい、通勤に時間がかかる上に、忙しい部署へ異動になってしまいました。
とにかく通勤が想像以上に困難で、もっときちんと自分でシミュレーションして、配属される前にきちんと「ムリです」というのを伝えればよかったな・・・とすごく後悔しました。
さらに、忙しい部署で誰からも仕事内容をきちんと説明してもらえず、雑用ばかりの日々。
はぁ~、あれはホントつらかった・・・。
もし、復職してからやりたい仕事がある場合は、きちんと意思表示しておいて。
配属されたあとに異動希望をだしても、
なかなか通らないんだよね~。
有給休暇の日数や緊急時の対応
有給休暇の残り日数は、きちんとご自身で把握しておいてくださいね。
育児をしながらの仕事は、子供の行事などの計画的なお休みだけではなく、発熱などの突発的なお休みで消えていきます・・・。
もし、突然お休みになったときの会社への連絡先や業務の引き継ぎ方法などを事前に確認しておくと、育休明けの業務スタートもスムーズですね。
育休復帰に向けて家庭で確認したいこと
育児と家事の分担
ママが育休を終え仕事へ復帰するということは、生活リズムが大きく変わりますね。
家事も、育休中と同じようにこなせなくなります。
パパにはぜひ、理解しておいて欲しいところ!
そのため、家族で家事を協力して分担するのは不可欠になりますね。
たとえば、朝はママが家の家事をするかわり、保育園への送迎をパパが担当するなど、うまく分担してみて。
家事がしやすい環境づくり
育休明けを意識して、便利家電を購入したり、家事動線を見直してみたり。
家事をしやすい環境を作っておくと、家事の時短につながりますね。
他にも、わたしは美味しいお弁当屋さんやお惣菜を発掘したり、冷凍食品もいろいろと試したりしてました!
子供の行事などスケジュールを共有
子供の行事やパパママの予定など、家族でスケジュールを共有しておくと、直前になって慌てることが少なくて済みます。
子供の行事でパパママどっちがお休みを取るのか?
ママが朝早く出社しなきゃいけない日や、パパが出張に行かなければいけないこともありますよね。
事前に予定がわかっていると、お互い臨機応変に対応できますね。
復職に向けて便利なサービスを活用しておく
宅配サービス
共働きになると、食材や日用品を買い出しに行く時間もなかなか取れません。
そこで便利なのがネットスーパーですね。
ですが、「いざ使おう!」と思っても、一度も使ったことがないサービスは使いづらいもの。
少しでもハードルを下げておくためにも、育休中に使ってみて。
「生鮮食品を買うのは抵抗がある」という場合、まずは水やお茶、トイレットペーパーなどの日用品から試してみてくださいね。
病児保育の登録
子供が発熱してしまうと保育園には預けられないため、パパかママが仕事をお休みしなくてはいけませんね。
ですが、どうしても仕事を休めない!
連日で休んでしまったため、そろそろ出社しないと仕事が溜まってしまっている・・・など、やむを得ない理由が発生する場合があります。
そんなとき、頼りになるのが病児保育。
看護師さんが子供の体調をみてくれますので、安心して預けることができます。
ですが、「今日、利用したい!」と思っても、すぐに利用できないところがほとんど。
事前の登録や、利用したいときの予約の仕方など、育休中に知っておくと安心です。
育休明けに時短で働くメリット
子供への負担が少ない
時短で働くことで、子供も保育園で過ごす時間が短くなるため、負担が軽くて済みます。
子供だって、保育園で長い時間過ごすと疲れますからね。
特に、年齢が低く、保育園に入園したばかりだと風邪もひきやすいんですよね。
少しでも長く、家でゆっくり休むことができる時間が増えるといいですね。
ママも少しずつ仕事と家庭の両立に慣れる
時短だと、どうしても産休前のようにバリバリ働くことは難しくなります。
ですがその分、少しずつ仕事に慣れ、仕事と家庭の両立もゆっくりと確立させていく余裕が生まれます。
時間的な余裕が生まれると、心もゆったりできるため、子供と穏やかに接することができますよ。
延長保育の料金が発生しない
時短なら、標準の保育時間内にお迎えに行くことができますので、延長保育の心配がいりませんね!
延長保育を利用すると、毎月の利用料金がかかりますね。
時短勤務で給料が減っている今だからこそ、節約できる部分は節約したいですね。
時短勤務のメリットをご紹介しましたが、その一方でデメリットもあります。
特に「時短勤務のワーママは迷惑!」なんて話、聞いたことがある方もいますよね。
「迷惑!」と思われないための心がけをまとめました。
「当たり前!」なことばかりですが、ぜひ一度、振り返ってみて。
▼関連記事▼
育休明け時短勤務を選択しない働き方も
「時短勤務を利用しない」というママもいらっしゃいます。
- 時短だと責任がある仕事がまわってこない
- 職場への迷惑を軽減したい
- キャリアダウンしたくない
- 給料が減るのが困る
などなど、さまざまな理由があるんです。
たしかに、時短勤務だとまわりより早く帰ることになるため、後ろめたい気持ちを抱えてしまうママも少なくありません。
実際わたしも、「もう帰るんだね。いいなぁ。」みたいなことを言われたことがあります。
わたしがいた会社は、3歳で時短の制度が終了になります。
一応、小学校までは時短を利用できますが、3歳以降も利用した場合はさらにお給料が減る!というシステムだったため、3歳で時短は切り上げました。
フルタイムになってからは、ある程度、責任がある業務もまわってくるようになり、延長保育に間に合う程度に残業もできるようになりました。
たしかに、仕事をしている以上、「やりがい」や「スキルアップ・キャリアアップ」はモチベーション維持にも欠かせない要素ですよね。
ですが、育休明けすぐからフルタイムで働く必要はない!と個人的には思います。
幼児クラスになると、子供も体力がついてきて風邪をひきにくくなってきますので、この頃からフルタイム勤務へシフトするのがおすすめです。
▼関連記事▼
時短勤務からフルタイムに戻すタイミングは?スムーズに移行する秘訣
育休明けの時短ママがすぐにやるべき手続き2つ
育休明けに時短勤務を選択すると、残業もNGとなり、お給料はガクッと下がるんですよね。
ですが、申請をすることでお給料の手取りが少しでもアップする制度があるんです。
それが、この2つ。
- 社会保険料の負担を軽くする
- 将来もらえる年金を減らさないために
それぞれ、
- 育児休業等終了時報酬月額変更届
- 厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書
という書類を提出することになります。
基本的には事業主、つまり会社が申請を行いますので、人事などへ問い合わせが必要となります。
注意したいのが、本人の申し出がない限り、会社で申請してくれない制度ですので、ご自身でしっかり認識しておく必要があります!
わたしはこの制度、全然知らなくて、損するとこだった~。
たまたま同じタイミングで復職したママに教えてもらったよ。
損しないためにも、育休が明けたらすぐに手続きして!
社会保険料の負担を軽くする
毎月のお給料から天引きされる「健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険」のことをまとめて「社会保険料」といいます。
この社会保険料は、育休前に支払われた給料をベースに決定されます。
つまり、申請を出さなかった場合は、時短勤務になりお給料は減っているのに、引かれる社会保険料は以前のまま、という状態になってしまうんです。
そこで、会社を通して申請することで、社会保険料として引かれる金額も減らすことができるんです。
※参考:日本年金機構「育児休業等終了時報酬月額変更届の提出」
将来もらえる年金を減らさないために
社会保険料の手続きをすることで、負担がかるくなり、少しでも手元に残るお金が増えますね。
ただ、同時に年金をおさめる金額も減ってしまうため、将来支払われる年金も減ってしまう可能性があるんです。
そこで、「養育期間の従前標準報酬月額のみなし措置」というのがあります。
「厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書」を提出することで、支払う社会保険料が減っても、産休育休前におさめていた社会保険料と同じ額を納めたものとして計算してくれるんです。
社会保険料の負担は減っても、将来もらえる年金の額は変わらない、という制度なんです。
損しないためにも、育休明けに時短で働く方は必ず申請してくださいね。
※参考:日本年金機構「養育期間の従前標準報酬月額のみなし措置」
ですが、注意したいのが両方とも「子が3歳まで」と期限付きの制度であること。
3歳以降も時短勤務を希望する場合は、適用されませんので気を付けてくださいね。
▼関連記事▼
時短勤務が終わる3歳以降、働き方はどうする?時短延長のデメリット
育休明けの補助制度も要チェック!
子の看護休暇
子供の病気やケガ、予防接種の付き添いなどで「子の看護休暇」を利用できます。
有給休暇とは別で、子一人につき年間5日、子二人以上だと年間10日利用できます。
ただし、会社によっては無給扱いの場合もあるため、要注意です。
が、有給休暇が足りなくなってしまったとき、看護休暇を使えば欠勤のペナルティはつきませんので、いざというときには利用したい制度です。
わたしも有給休暇が足りず、1~2回利用したことがあります。
配偶者控除
育休明けの年収が150万円以下なら配偶者控除、201万円以下なら配偶者特別控除を受けることができます!
育休明けで時短になる場合、給料は減ってしまいますし、ボーナスもほとんど出ない場合が多いので、対象になるかどうか?確認してみてくださいね。
育休明けに時短勤務になるとどれぐらい給料が減る?
時短勤務になると1日の労働時間が減るため、その分、給料も減ってしまいますね。
たとえば、フルタイムが8時間勤務で、時短で6時間勤務を選択した場合、時短だとフルタイムの4分の3の労働時間になりますね。
「フルタイムの基本給料×4分の3」で計算してみると、時短でどれぐらい給料がもらえるのか?自分でざっくり計算することができます。
また、時短の場合、残業は禁止されていますので、残業手当もつきません。
他にも、会社によってボーナスや退職金の算出に影響がある場合もあります。
育休明けに退職・転職はアリ?
自治体によっては、保育園の入園にあたり、「育休明けは元の職場に復帰する」ことが条件の場合もありますね。
そのため、とりあえず保育園を申し込みし、職場復帰してみて、仕事と家庭の両立がムリ!と思ったら、退職・転職しちゃおうかな、と考えている方もいらっしゃると思います。
たしかに、実際に仕事と家庭の両立ができるかどうか、やってみないとわかりませんよね。
子供が病気がちで保育園に通えない、とか、介護が必要になった、など、やむを得ない事情が起きることもあります。
基本的に、育休明けに退職・転職するのは自由ですが、まずは仕事と家庭の両立ができるような仕組みや方法がないか、相談してみて。
まとめ
育休明け、久しぶりに会社で仕事をする緊張感と、子供と離れる不安でいっぱいになってしまいますよね。
いちばんの不安は「仕事と育児と家事をこなしていけるのか?」だと思います。
正直、「やってみないと分からない!」部分も多いと思いますが、事前準備することで、不安は和らぎます!
- 時短制度を利用してみる
- 保育園の送迎にあわせてシミュレーションしてみる
- 給料の減額が気になるなら、社会保険と年金の申請をする
ちなみに、時短制度で、まずは6時間勤務を続けてみる。
慣れてきたら、勤務時間を6時間半にする、という方法もあります!
実際、わたしは保育園のお迎えが間に合うように、7時間勤務にしたことがあります。
いつかは時短の制度も切れてしまいますので、フルタイム勤務に向けて、少しずつ勤務時間を伸ばしていく方法もあります。
ぜひ、ムリのない範囲で育休明けの仕事を再開してみてくださいね。
コメント