手作りしたケーキって、いったいどれぐらい日持ちするんでしょう?
冷蔵や冷凍保存ってしてもいいの?
保存するときの注意点ってあるの?など、意外と知らないことがたくさんありますよね。
基本的に、生クリームや生のフルーツを使ったケーキは日持ちしないため、当日中に食べるのが前提です。
冷凍保存にも向いていません。
逆に、ベイクドチーズケーキやパウンドケーキなど、しっかり焼いて中まで火が通っているケーキは日持ちしやすく、冷凍保存もOKです。
さらに、上手に解凍すれば、美味しく食べることができます。
手作りケーキの賞味期限の目安と、上手に保存&解凍するテクニックをご紹介します。
手作りケーキの日持ちの目安
手作りケーキの日持ちの目安を種類別に一覧表にしたものです。
- スポンジケーキ:常温で2~3日/冷蔵で4~5日/冷凍で2週間
- 生クリームのケーキ:1日(当日中)
- フルーツタルト:1日(当日中)
- パウンドケーキ:常温で1週間/りんごやバナナ入りは約5日 ※夏は冷凍
- ガトーショコラ:冷蔵庫で5日
- チョコレートブラウニー:常温で4日 ※夏は冷蔵庫へ
- シフォンケーキ:常温で2~3日/冷蔵庫で4日
- レアチーズケーキ:1日(当日中)
- ベイクドチーズケーキ:冷蔵庫で3日
- カップケーキやマフィン:常温で3日
- シュークリーム:冷蔵庫で1日(当日中)
では、それぞれ詳しく解説していきますね。
スポンジケーキ
【賞味期限:常温で2~3日/冷蔵で4~5日/冷凍で2週間】
まずはケーキの土台となるスポンジケーキ。
スポンジケーキは市販で購入する場合と、手作りで作る場合の2パターンがありますね。
市販のスポンジケーキは、一般的に真空パック&防腐剤も入っているため、30~60日ほど日持ちします。
詳細は、購入したスポンジケーキの表示をご確認くださいね。
手作りのスポンジケーキは、常温で2~3日、冷蔵で4~5日、冷凍で2週間ほどです。
ただし、季節によって室温や湿度が異なりますし、ご家庭の冷蔵庫の設定温度によっても変わります。
手作りスポンジケーキのベストの食べごろは、前日に焼き上げて、翌日にデコレーションして食べきる!というのがいちばん美味しく頂けます。
スポンジケーキは焼いた後、1日置くことで味が落ち着いてしっとりします。
ちなみに、ケーキを冷蔵保存する場合、5度以下が理想的。
5度以下だと、雑菌の増殖を防ぐことができるんです。
家庭用の冷蔵庫は、7~10度と少し高めに設定されている場合もありますので、一度確認してみてくださいね。
生クリームのケーキ
【賞味期限:1日(当日中)】
いちごのショートケーキなど、生クリームとフルーツがデコレーションされているケーキはいちばん日持ちしません。
翌日でも食べることはできますが、スポンジ生地が生クリームや果物の水分をすってしまい、ベタッとして美味しさは半減しちゃいます。
生の果物も傷みやすいですからね。
フルーツタルト
【賞味期限:1日(当日中)】
フルーツタルトも生クリームのケーキと同様で、生クリームやフルーツ、カスタードがベタッとして水分がでてしまうため、日持ちしません。
タルト生地のサクサク感が失われてしまいますので、早めに食べたほうが美味しくいただけますね。
パウンドケーキ
【賞味期限:常温で1週間/りんごやバナナ入りは約5日 ※夏は冷凍がおすすめ】
しっかり加熱してあるパウンドケーキは傷みにくく、賞味期限が長めです。
ただし、りんごやバナナなど、フルーツが入ってる場合は傷みやすいため、早めに食べてくださいね。
パウンドケーキを常温保存する場合はラップでしっかり包み、タッパーやジッパー付きの保存袋に入れ、乾燥しないように保存しておくと、美味しく食べることができます。
日持ちさせたい場合は、冷蔵よりも冷凍保存がおすすめ!
パウンドケーキは冷蔵保存してしまうと乾燥して、しっとり食感が失われてしまうんです。
パウンドケーキを冷凍保存するときは、一切れずつ切り分け、ラップで包んで冷凍してくださいね。
食べるときは、常温で自然解凍し、さらに電子レンジやトースターで10~20秒ほど、軽く温め直すとまるで焼き立てのような食感がよみがえります!
ガトーショコラ
【賞味期限:冷蔵庫で5日】
ガトーショコラは手作りした当日よりも、翌日の方が味が落ち着いてしっとして美味しんですよ。
ショコラ系のスイーツって、冷やしても美味しいですよね~。
賞味期限は長めですが、やはり2~3日中に食べきるのがいちばん美味しいとき。
パサパサしたり、ショコラの風味が落ちないうちに、早めに食べてくださいね。
チョコレートブラウニー
【賞味期限:常温で4日 ※夏は冷蔵庫へ】
ナッツ類がたくさん入ったチョコレートブラウニーは、常温でも日持ちします。
見た目も華やかで、切り分けも簡単にできるため、クリスマスやバレンタインにもぴったり。
ただし、ナッツが湿気てサクサク食感がなくなってしまったり、生地の部分がパサパサになってしまわないうちに、2~3日以内に食べきりのがおすすめ。
シフォンケーキ
【賞味期限:常温で2~3日/冷蔵庫で4日】
シフォンケーキは、生クリームやアイスクリーム、好きなフルーツなどを自分好みでトッピングして食べられるのがいいですよね。
ただ、シフォンケーキは生地に生クリームが使われているため、賞味期限は短めです。
しっとり食感が損なわれないよう、保存するときは1切ずつカットしてしっかりラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れてくださいね。
レアチーズケーキ
【賞味期限:1日(当日中)】
レアチーズケーキは焼いてないですし、原料のチーズも日持ちしないものですので、賞味期限は短いんですね。
特に、フルーツがトッピングされていると、賞味期限は短めです。
作った日に食べきってくださいね。
ベイクドチーズケーキ
【賞味期限:冷蔵庫で3日】
レアチーズケーキよりも賞味期限は長いですが、やはりチーズがあまり日持ちしないため、冷蔵庫で3日ほどしか日持ちしません。
ちなみに、出来立てのベイクドチーズケーキも美味しいですが、翌日の方が味が落ち着いてしっとして美味しくなりますよ。
カップケーキやマフィン
【賞味期限:常温で3日】
しっかり火が通っているカップケーキやマフィンは日持ちしますね。
表面が乾燥しないよう、ラップで包んでおくと、しっとり食感が続きます。
また、食べる直前に電子レンジで10秒ほど温め直すと、出来立て食感がよみがえりますよ。
小さめサイズですので、バレンタインなどの贈り物にもぴったりですね。
シュークリーム
【賞味期限:冷蔵庫で1日(当日中)】
手作りのシュークリームって、かなり難しいですが・・・お菓子作りにはまると一度は挑戦したいスイーツの一つなんですよね。
シュークリームは生クリームがふんだんに使われているため、賞味期限は短めです。
シュー生地のサクサク食感が好きな方は、早めに食べたほうがいいですね。
手作りケーキの保存のコツ2つ
しっかり冷ましてから保存
美味しく焼きあがった手作りケーキ。
冷蔵や冷凍保存する場合は、しっかり冷ましてからにしてくださいね。
温かいままラップをかけたり保存容器に入れてしまうと、湿気でせっかくのケーキがまずくなってしまったり、傷んでしまう原因になってしまいます。
密閉容器に入れる
ラップに包んだり、ジッパー付きの保存袋に入れることで、乾燥からケーキを守ることができます。
パウンドケーキやシフォンケーキは一切れずつカットして一つずつラップで包むのがおすすめ。
逆に、レアチーズケーキは乾燥に弱いため、切り分けてしまうと風味がどんどん落ちてしまいますので、ホールのまま保存するのがおすすめです。
ホールケーキ大きめのタッパーに入れるのがいいのですが、無い場合は、大きいお皿・クッキングシートorアルミホイル・ラップでも代用できます。
- 大きめのお皿にホールケーキを置く。
- お皿に沿ってクッキングシートまたはアルミホイルで囲いを作る。
- 上からふんわりラップをかける。
この方法なら、生クリームやフルーツでデコレーションしたケーキもくずれませんね。
手作りケーキを少しでも日持ちさせる裏ワザ
フルーツをゼラチンでコーティング
フルーツを使ってケーキをデコレーションする場合、生のフルーツはどうしても傷むのが早いんですよね。
そこで、フルーツを少しでも長持ちさせるために、フルーツの表面をゼラチンでコーティングするのがおすすめ!
やり方はとっても簡単。
お湯で溶かしたゼラチンを、ハケなどを使ってフルーツの表面に塗るだけです!
コーティングすることで、果物の乾燥を防いで長持ちする上に、ゼリーでキラキラして見た目も美しく美味しそうになります!
ゼラチンでのコーティングが難しい場合、粉糖をふるうのもアリですよ。
かけすぎは注意ですが、うす~くかけると、まるでお店のような出来栄えになります!
生地の上にシロップを薄くコーティング
パウンドケーキやシフォンケーキなどの乾燥が気になる場合、ラップで包む前に、表面に薄くシロップでコーティングするとしっとり食感が長持ちします。
シロップのかけ過ぎはよくありませんが、適量を垂らすことで長持ちします。
特に、ケーキの角をコーティングするといいですよ。
室温や冷蔵庫の温度にも注意
ケーキを手作りする場合、室温や湿度によって傷み方が違ってくるんですよね。
特に、湿気が多い梅雨の時期や、夏の時期の常温保存は適さない場合も。
心配な場合は、早めに冷蔵または冷凍保存して、美味しいうちに食べきるのがいちばんです!
また、家庭の冷蔵庫で長期保存する場合、冷蔵庫の温度にも気を付けて。
業務用の冷蔵庫は5度が基本。
5度以下だと、雑菌の繁殖を抑えることができるのですが、それ以上だと雑菌が増え続けてしまいます。
家庭用の冷蔵庫は、7~10度ぐらいに設定されている場合もありますので、一度チェックしてみて。
手作りケーキ日持ちするもの・しないものの見分け方
日持ちしないもの
など、生クリームや生のフルーツが使われおり、火が通っていないものは日持ちしないんですね。
生のチョコレートクリームも同様、日持ちしません。
日持ちするもの
など、フルーツやクリームが入っておらず、中までしっかり焼いて火が通っているお菓子は日持ちするんですね。
家族や友人、彼氏などに手作りお菓子をプレゼントしたいときは、日持ちする物を選んだ方がいいですね。
また、渡すときに賞味期限や保存方法もいっしょに伝えてあげると、気遣いができてステキですね。
メモを渡すのもいいと思います。
手作りケーキ冷凍?冷蔵?迷ったときの見分け方
冷凍保存できるケーキ
などなど、しっかり焼いて火を通しているものは冷凍保存OKです。
また、タルト生地やパイ生地、クッキーの生地など、焼く前の生地も冷凍保存向きです。
なお、冷凍保存していても、風味はどんどん落ちてしまいますので、早めに食べきることをおすすめします。
冷凍保存に向かないケーキ
などなど、生クリームや生のフルーツを使ったケーキは冷凍保存には向きません。
特にフルーツは解凍すると、水分が出てしなしなになり、全く美味しくなくなっちゃいます。
ただし、レアチーズケーキだけは、冷凍保存OKです!
冷凍保存したケーキの美味しい食べ方
冷凍保存したケーキは自然解凍するのがおすすめ。
夏場は冷蔵庫で、それ以外の季節は常温でゆっくり4~6時間ほどかけて解凍してくださいね。
パウンドケーキやシフォンケーキ、ガトーショコラなどは電子レンジやトースターで軽く温め直すと、より美味しく頂くことが出来ます。
ちなみに、再度冷凍するのは避けてくださいね。
そもそも賞味期限と消費期限の違いとは?
賞味期限は、美味しく食べられる期限。
消費期限は、安全に食べることができる期限。
なんです。
特に、消費期限は傷みやすいお弁当やサンドイッチ、ケーキなどに表示されていることが多いんです。
ただ、この賞味期限や消費期限。
厳密なガイドラインなどはなく、お店や企業が独自に定めています。
それに、保存状態によっても、賞味期限や消費期限、風味や食感が落ちて美味しくなくなってしまったり・・・というのは左右されますよね。
ぜひ、少しでも日持ちするコツを覚えて、せっかく作った手作りスイーツを最後まで美味しく召し上がってくださいね。
まとめ
手作りケーキの日持ちと基本的な保存方法をご紹介しました。
生クリームやフルーツを使ったケーキは賞味期限が短く、冷凍保存のNG。
しっかり焼いたケーキでも、チーズケーキは少し賞味期限が短め。
パウンドケーキやガトーショコラなど、中までしっかり焼いて火が通っていて、デコレーションしてないケーキは日持ちもして、冷凍保存もOK!
という感じで覚えておくといいですね。
手作りケーキだけではなく、市販のケーキにも共通している部分ですので、「コレは早めに食べたほうがいいもの、こっちは明日でも大丈夫」などの判断ができますね。
また、プレゼントとして手作りケーキを渡したいときも、渡すタイミングや相手によって、作るケーキの種類を変えられますね。
手作りケーキの日持ちの考え方や保存は意外と簡単ですが、知っているのと知らないのとでは大違い。
美味しく食べるタイミングや、冷凍したケーキの上手な解凍方法をしっていると、最後まで無駄なく食べきれますね。
その他、手作りのクッキーやチーズケーキなど、手作りお菓子の定番メニューの日持ちや保存のコツを別の記事にまとめています。
手作りお菓子の食べごろや、持ち運びに崩れないラッピングアイデアもご紹介していますので、プレゼントを考えている方は、あわせてチェックしてくださいね。
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