添い乳での寝かしつけって、ラクですよね!
ママは横になって体を休ませながら授乳できますし、赤ちゃんもママと密着することで安心して眠ってくれるので、ママにも赤ちゃんにもメリットがありますよね。
ところが、添い乳ってデメリットばかり注目されがちです。
- 添い乳で授乳すると赤ちゃんが太る
- 添い乳がクセになってねんねトレーニングができない
- 赤ちゃんが窒息する危険がある
などなど。
ですが、添い乳のし過ぎで赤ちゃんが太ることはありえませんし、添い乳をしながらでもねんねトレーニングはできます!
さらに、正しい姿勢で授乳すれば、添い乳で窒息するリスクはグンと低くなります。
厚生労働省でも、添い乳はダメ!とは言ってないんです。
退院後の生活に向けて、いろんな場面を設定して、状況に応じて母親が選択できるよういくつかの方法(添い乳や、抱き方・搾乳の方法)を説明・実施する
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」より引用
添い乳での授乳も取り入れながら、母乳育児を楽しんで欲しいと思います!
添い乳と太るは関係ある?
添い乳で授乳すると赤ちゃんが母乳を飲んでいる時間が長くなりがちですよね。
授乳時間が長いと、母乳の飲み過ぎでうちの子はプクプク太ってしまったのでは!?と心配になっちゃうこと、あると思います。
結論から言うと、添い乳が原因で赤ちゃんが太る!ということはありません。
産院などでも、「母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてあげて」と指導されましたよね?
これは、母乳の85%以上は水分が占めているため。
母乳は赤ちゃんが消化吸収しやすいよう、水分がたっぷり含まれているんです。
では、赤ちゃんがプクプク太る原因って、何なんでしょうか?
- 離乳食やおやつの与えすぎ
- 粉ミルクやフォローアップミルクの与えすぎ
赤ちゃんが太るのは、母乳以外に原因があるんです。
ですが、基本的には、成長曲線の中におさまっていれば、それほど気にすることはありません!
もっと言うと、赤ちゃんの体重ばかり気にしがちですが、実は体重よりも月齢相当の運動機能が備わっているかどうか?の方が重要なんです。
首座り、腰がすわってお座りできるか、ハイハイ、つかまり立ち・・・などですね。
また、歩く前の赤ちゃんがプクプクしているのは当たり前ですし、当然、赤ちゃんの体質もあります。
わが家の場合、二人の子供を添い乳での寝かしつけを取りいれながら育てましたが、上の子はぷっくりタイプ。
一方で、下の子はスリムなタイプでした。
同じきょうだいで、同じように育てても体格に差がうまれるんです!
ちなみに上の子は成長とともに身長がぐんぐん伸び、今はスリムな体型になりました。
添い乳でのデメリットを気にするよりも、おやつの量や内容、ミルクなどを見直す方がおすすめです!
添い乳ばかりの授乳のデメリット
個人的には、添い乳での寝かしつけは大いに取り入れてOKだと思っています。
わたし自身、産後の入院中に、助産師さんから添い乳の方法を教えていただきましたし。
とはいえ、夜間だけではなく、昼間の授乳も添い乳ばかり・・・というのはおすすめできません。
乳腺炎のリスク
添い乳ばかりの授乳の姿勢だと、どうしても同じ乳腺の母乳しか出ません。
他の乳腺に母乳の飲み残しがあると、しこりや乳腺炎の原因になってしまいます!
添い乳だけではなく、横抱きやたて抱き、フットボール抱きなど、さまざまな姿勢で授乳をして、まんべんなく母乳を飲んでもらうことが大切です。
赤ちゃんの眠りが浅くなる?
添い乳で寝かしつけをすると、赤ちゃんはすんなり眠ってくれるけど、そのかわり、1~2時間おきに起きるようになってしまった!と悩むママも少なくありません。
わが家も、下の子がこのタイプで、夜泣きが多くて苦労しました・・・。
いろいろと調べてみた結果、「寝入ったときの状況と夜中にふと目覚めたときの状況が異なるため、パニックになって目覚める回数が増える」ということがわかりました。
つまり、母乳を飲みながら眠ったはずなのに、夜中に目覚めたら母乳がない!と赤ちゃんはパニックになっちゃうんです。
添い乳はクセになる?すぐにできる寝かしつけテク
添い乳とトントンを併用した寝かしつけ
添い乳で赤ちゃんを寝かしつけすると、夜中に母乳がない!とパニックになり、泣いて起きてしまう回数が増えてしまいます。
そこで、添い乳とトントンを併用した寝かしつけがおすすめです!
まずはいつも通り、添い乳で寝かしつけをはじめます。
それと同時に、トントンもします。
赤ちゃんが寝入ったかなー?というタイミングで添い乳をやめ、完全に寝るまではトントンを続けます。
そうすると、寝入ったときの状況と夜中に目覚めたときの状況がさほど違わないため、赤ちゃんもパニックになることが減ってきます。
それに、たとえ夜中に目覚めても、トントンだけで寝てくれることも増えてきます!
最初はうまくいかないと思いますが、とにかく続けることが大切。
あと、トントンじゃなくてもOKです。
赤ちゃんによっては、頭やおでこ・眉などをナデナデされるのが好きな子もいます。
わが家の場合はすごく特殊で、上の子はママの耳を触るのが好き。
下の子は、ママの指の関節をコリコリと触るのが好き・・・という、変な子たちです。
自分が触られるより、ママを触りたい!っていう。(笑)
ぜひ、お子さんの眠りのツボ、探ってみてくださいね!
しっかり授乳してから寝かしつけをする
添い乳だとじゅうぶんに母乳を飲めず、お腹が空いて何度も夜中に目覚めてしまう・・・という赤ちゃんもいます。
そんなときは、思い切って布団から出て、横抱きやフットボール抱きなどでしっかり授乳するのがおすすめ!
ついでにオムツも交換して、スッキリさせてあげましょ。
お腹いっぱいになれば、15~20分ぐらいで赤ちゃんはウトウトしてきます。(授乳時間はあくまでうちの子の場合です。)
ウトウトしたタイミングで布団に連れて行き、添い乳とトントンで寝かしつけをすれば、あっという間に眠ってくれます!
しかも、お腹いっぱいなので、何時間も寝てくれますよ。
夜中に布団から出るのは大変ですが、何度も起こされて何度も授乳するよりも、一度しっかり授乳して寝かしつける方が、ぐっすり眠ってくれる場合もあるんです。
窒息のリスクを軽減するための鉄則
- 赤ちゃんとママの掛け布団は別々にする
- 赤ちゃんに覆いかぶさる姿勢で授乳しない
- 薬を飲んでいる日の授乳は要注意
赤ちゃんとママの掛け布団を別々にするだけでも、窒息のリスクは大幅に軽減されます!
添い乳に関わらず、添い寝する場合は、別々にするのがおすすめです。
ただ、赤ちゃんって布団をかけてもかけてもはいでしまうんですよね・・・。
そんなときは、スリーパーがあると安心です!
わが家は、上の子も下の子も、コンビミニのスリーパーをそれぞれ購入して、ヨレヨレになるまでヘビロテしました!(笑)
50~80とサイズが幅広いため、新生児~2歳ぐらいまでは着せることができました。
ふわふわの肌触りでデザインも可愛いので、お出かけ着としてもおすすめです。
さらに、授乳の姿勢も重要。
右側を授乳したいときは赤ちゃんを右側へ、左側を授乳したいときは赤ちゃんを左側へ、と多少面倒でも授乳する位置は必ず守ってくださいね。
赤ちゃんにおおいかぶさるような姿勢で授乳するのは絶対にNGです。
また、薬を飲んでいる日は気を付けてくださいね。
医師から処方された風邪薬などを飲む場合、どうしてもいつもより眠くなることが多くなります。
体調が悪いと、疲れやすいですからね。
寝落ちしてしまいそうな日の添い乳は要注意です。
まとめ
添い乳での寝かしつけってクセになる?卒乳のタイミングが遅くなる?太る・・・!?などなど、気になることがありますよね。
もしかして、添い乳ってしない方がよかった?すぐにでもやめるべき?と不安に思うかもしれませんが、個人的には添い乳を取り入れてよかったと思っています。
赤ちゃんがすんなり寝てくれるのは本当にラクですし、ママも体を横にして休めるのがいいですよね。
いきなりトントンや抱っこだけで寝かしつけをしよう!と思っても、なかなかうまくいきません。
赤ちゃんも眠れなくて泣くことが増えちゃいますし、ママも体力的にしんどいですよね。
でも、今回ご紹介した添い乳とトントンを併用した寝かしつけなら、ママも赤ちゃんもほとんど負担がかかりませんよね。
今夜からでもすぐに試すことができる方法ですので、ぜひ、取り入れてみてくださいね。
習慣になるまでは時間がかかると思いますが、わが子の眠りのポイントを探るのも、なかなか面白いですよ。
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